10/23 大切なものは見えない中に

懇意にさせていただいているご住職さんから、お説法でお伺いしたお話です。

ご住職さん、随分お若い葬儀屋さんの職員さんから、どんな方でも亡くなって荼毘にふされると同じですねとお聴きになった。

どんなに稼いで贅沢を極めて、どんなに高価な棺に入れられても、亡くなられると同じだと。

若いのにそんなことに気づくのだと、ご住職さんは感心なされた。

少し前には和歌山でドンファンと言われた方が亡くなったが、贅沢をしても最後はあんな風で、早く死にたいと話していたと言う。

物やお金が大事なのではない。

感謝とか人を愛する気持ち… 目に見えないものが本当に大切なのです。

ご住職さんの柔和な丸顔から発せられる言葉が、いつもこころに響きます。

とても良いお話だと思い、書かせていただきました。

10/20 対照的なお二人の手相

先日たまたま見せていただいた職場のお二人の手相が、実に対照的でした。

Aさん(20代、男性)は、手のひらに小じわがたくさん出ていて、これはデリケートで細やかな気遣いの出来る人を表します。

武道派で見かけはがっちりですが、お話しするとやはりソフトな印象です。

Bさん(40代、男性)は、手のひらに小じわがほとんどなく、基本線だけがくっきり描かれています。

これはくよくよ思い悩むことのない、さっぱりした性格を表します。

実際、嫌なことがあっても一晩たてば忘れてしまうとおっしゃっていました。

それで思うのですが、このお二人、どちらの手相がより良いとかそういう話ではありません。

細かい気遣いの出来る人とさっぱりとこだわりのない人、それぞれに個性的で良い面があります。

健康上の線など問題のある場合はもちろんお伝えしますが、それ以外は、どんな相でもみな良い面があって、長所が生きるようなアドバイスを心がけています。

皆さんの個性が輝くような生き方をしていただきたいと願っています。

10/17 タロットカードが二重の意味を持つ

タロット占いをしていて、出てきたカードか二重の意味を持つことがよくあります。

少し前のお話になります。母親に頼まれて知り合いの農家にトマトを買いに行った時のことです。

例年6月に行くのですが、今年もある日曜日、母親に頼まれました。

ちょっと気乗りしなかったのですが、タロットを引くと、

  「吊るされ人(The Hanged Man)」

が正位置(上下そのままの向き)で出ました。

これは、献身的に行動して吉の意味で、介護職に就いている人やボランティア活動をする人に出たりします。

それで私は、母親のために献身的にと、行くことに決めたのです。

ボランティア、ボランティア、と心に唱えながら。

車を走らせること約30分、農場に着くと10数名の人たちがせわしそうに動いておられる。

母親に聞くと、なんとボランティアの人たちとのこと。

いつも6月下旬に行くので知らなかったのですが、その農場では、クワイの植え付けの時期にあたる6月はじめには、たくさんの人たちがボランティアに来ているのだそうです。

吊るされ人のカードが、献身的に行動して吉の意味と、先方でのボランティア活動の予測の、2つの意味を表していたのです。

それにしても、ボランティアとは… タロットが遊び心でピッタリのカードを提示したかのごとくです。

こういったことは、日々カードを引いていて、頻繁に起きます。

本当に、まさにこのカードしかないという感じで、状況に応じたカードが出てきます。

感心することしきりですね。

というわけで、今日はタロットカードが二重の意味を持つ場合のお話でした。

タロットはじめ占いの魅力がお伝えできる一助になれば幸いです。

10/14 笑顔の自己ベストを目指そう

この10月は方位学(九星気学)でいうところの同会月、すなわち方位盤の年盤と月盤が重なる時期で、吉方位への旅行はピッタリ、大いに運を開きます。

ススメに従って、明日から吉方位に旅行するAさん(40代、男性)は、旅行前からニコニコとつい笑顔がこぼれます。

吉方位旅行は、旅行に行く前から吉方位の効果が始まっているとは、こういうことなんだなと思います。

笑顔は笑顔を呼び、幸せは幸せを呼びます。

メールでご相談を頂いたBさん(30代、女性)は、仕事の悩みでしたが、とにかく笑顔で暮らしたいとのこと。

その気持ちが大切です。

必ず幸せをつかむでしょう。

素敵な笑顔の方が世の中にはたくさんおられます。

けれど人と比べる必要はありません。

自分の最高の笑顔を目指しましょう。

毎日鏡に向かって笑ってみましょう。

形からでいいのです。

繰り返すうちに、ほかでもない自分の最高の笑顔が、幸せを運んできます。

10/12 タロット占いと現象占い

昨日のブログで現象占いのお話をしました。

目の前の印象的な出来事から、今行っていることや身の回りのことの吉凶を占うというものでした。

どうしてこういうことが起こるかと言うと、私たちは深層心理、心の奥底ですべてつながっているからです。

1世紀近く前に活躍した心理学者のユング(1875-1961)は、すべての人の心の奥底のつながりのある部分を、集合的無意識と呼びました。

世界各地にある神話で同じような象徴的人物が登場したりするのも、そのためだとしています。

人間はじめあらゆる生命体は、すべて地球や宇宙の一部です。

そう考えると、あらゆる物事が深層心理や見えない世界を通じてつながっていて、目の前の出来事にもさらにその奥に意味があると考えるのも自然なことです。

すべての占いは、この見えない世界を通じてのつながりを使ったものだと考えると、うまく説明できます。

そして、タロット占いは現象占いと特に近い性質を持っていると言えます。

目の前の出来事から占うのが現象占い。

カードによって、目の前にあえて現象を引き起こし、そこから占うのがタロット占い。

タロットがさらによく出来ているのは、1枚1枚のカードが、心にある象徴みたいなものを実にうまく捉えているからなのですね。

誰もの心の中にある、王さま的なものであったり悪魔的なものであったり。

それが、占おうとすることとのつながり、ご縁で出てくるのです。

昔の心理学の本などを読んでいると、占いとの共通点や当たる根拠みたいなこともわかってとても面白いものです。

今日は、タロット占いと現象占いの共通点、それに占いが当たる理由といったお話をさせていただきました。

10/11 現象占い

普通の占いは手相やタロットカードなどで未来を見ます。

また、夢から今後のことを占うのが夢判断とか夢占いです。

同様に、目の前で起きる現象からいま取り組んでいる物事の吉凶や運気を占うのが、現象占いです。

現象占いは西谷泰人先生の命名です。

いつも使っているお皿が何かの拍子に割れたりすると不吉なことが起きるんじゃないか(そして実際起きる)などというよは、よくある話です。

仕事で大変お世話になった先輩の方が、若い頃、自分のご飯茶碗(だったと思います)が割れて、その時ちょうど登山中だったお父様が亡くなられました。

そして、その時、お父様の身に何かあったと直感し、「家族のこと、あと頼むな」と言われたように感じたと言います。

これなどはまさにというお話です。

職場のAさんは、通勤途中に池のそばを歩いてくるのですが、以前は全くなかったのに、最近よく亀を見ると言います。

そして最近のAさんの運のいいこと。

亀は夢で見ても吉夢、同じように現実でも見ると吉なのですね。

このようにして結構当てになるものなのですが、勘を研ぎ澄まして現象占いを生活に応用していくためのコツみたいなのを2点。

一つは整理整頓を心がけておくこと。

掃除は風水でも運気アップにつながるとされていますが、身の回りが散らかっていては何かが起きてもうまくキャッチできません。

タンスの角に足の小指をぶつける。

これも立派に意味があったりしますが、いつも部屋が散らかっていては「部屋が散らかっているから」で終わりです(笑)

それでも、部屋を綺麗にしなさいというメッセージと取れないことはないが、もう少ししっかりキャッチしたいところです。

もう一つは、常に目の前の出来事から、その奥の(スピリチュアルな)意味を考えること。

目の前に起こることは、必ず何か見えない世界の意味を伴っています。

これが人との出会いであれば、ご縁ということになります。

人以外の場合でも、何かの縁や見えない世界とのつながりがあって出来事が起こっています。

心を穏やかにしていると、感じ取れるようになってくるものです。

ということで、今日は現象占いについてのお話でした。

10/10 子育てと運気

一昨日のブログで徳を積む生き方が運気を上げるというお話をしました。

改めてお伝えすると、人のためになり、自分のためにもなる(少なくとも自分を傷つけない)行いが徳を積むことになり、ひいては運気を上げるというものです。

そして、その行いは報酬や収入を得るものでもよく、それ以上に一生懸命社会のためになるのであればよいと申し上げました。

では、子供に対する行い、子育てはどうでしょうか。

実は、子育ては徳を積む最も素晴らしい行為です。

それは見返りを要求しない無償の愛だからです。

子供という自分以外の人間に対して、ただその幸せを願って一生懸命に育てるわけですから、これは徳を積むことに違いありません。

身内であっても、私欲からではなくその人のための行いであればよいのですね。

子育てをしながら仕事をされている方も私の周りにたくさんおられますが、だいたい運気がいいです。

これは、子供というのが、神さまというか見えない世界と一番近い所にいるので、その近くにいると運気が上がるというのが理由のひとつ。

そしてもう一つは、子育てによって徳が積まれる結果、運気があがるという理由からです。

子育てで注意するのはただ一つ。

それは、他人を蹴落としまで自分の子供の幸せを願うのは、良くありません。

これは自分勝手な子を育ててしまい、人の迷惑になってしまうので、育てた人間にもそれが跳ね返ってきて運気を下げてしまいます。

「優しい子に」「思いやりのある子に」「人のお役に立てるように」そんなことを願うのがよいでしょう。

そんな余裕もない、目の前のことで精一杯、そんな方も多いと思います。

また、やりたいことがあっても子育て中は自分の時間が持てない、そんな方もおられるでしょう。

けれど、子供さんが成長して余裕が出た折には、必ず自分にも良いことが返ってきます。

子育てをして運気を上げようと考える人はいないと思いますが、今の大変な思いが、子供のため、社会のため、そして自分のためになる、そう考えるとまたちょっとだけ気持ちも変わるかもしれません。

10/8 徳を積む

仕事の関係などでお寺のご住職さんのお話を聴いたり、また本などで読んだり読んだりもするので、少しそんなお話をしたいと思います。

徳を積むという生き方があります。

人のためになるような生き方をすることで、それがその人の人間性を磨き、自分にも良いことが返ってくる、そんなイメージです。

何となく惹きつけられたり、一緒にいると気持ちが和んだり、そんな方は人徳があるのですね。

今まで生きてこられた経験や行いで、そういった魅力が内側から出てくるのでしょう。

では徳を積むという生き方は、どのようなものでしょう。

それは上にもあげた、人のために何かをすること。

それが自分のためにもなることならいいのですが、逆に自分を傷つけるものであってはいけません。

これは、人も自分も同じ人間、傷つけることがあってはならないからです。

また、必要以上に自己犠牲を強いるような行いは、「私はこんなにしてやっているのに」という邪気を生んでしまうことにもなります。

それから、報酬や仕事でお金を頂くような場合であっても、それ以上に人のお役に立っていることであれば、それは徳を積んでいることになります。

仕事も社会貢献ですから、それが自分が得ている以上に人のためになっているなら、立派に徳を積んでいます。

そうして積まれた徳分は、自分に返ってくるように出来ています。

世の中、そういうように出来ているのですね。

何かの事情で積んだ徳分が返ってこないこともあるのではないか。

そんな場合は、来世にその徳分が持ち越され、いい環境に生まれたり優れた才能を持って生まれたりするようです。

徳分は蓄積されるんですね。

こんな話を聴いて、「徳徳ポイント」とか「徳徳貯金」と言った人もいます。

うまいこと言うものです。

え? 現世でいい思いをしたい?

誰しもそうです(笑)

そのためには、運気を高めたり開運期を知ったりして、上手に生きていくことが大切です。

人のために徳を積みながら、自分の運勢も知って、うまく生きていきたいものですね。

10/5 今の状況がベストである

エドガー・ケイシー(1877-1945)は、催眠状態で病人の原因を言い当てその治療法を示すなどして、何千という人の治療に貢献しました。

また彼は、催眠状態で、人の前世をたどり、それに基づいて職業選択や結婚をはじめ人生の指針を示し、やはり多くの人を幸福に導きました。

ケイシーの言葉に以下のようなものがあります。

「あなたが今どんな状況にあろうと、それは今のあなたにとってベストである。

過去のことがもっと違っていたならと、過去を振り返ってはならない。

むしろ今あなたがいるところで、心を立ち上がらせ、上を見よ」(「転生の秘密」邦訳たま出版)

これが起き上がることもできない、目も見えない、そんな難病の人を数多く診てきた彼の言葉なのです。

「あの時こうしていれば」「もっとこうだったら」私たちは思いがちですね。

すべてはより良い未来のために、今の自分があります。

あの時こうしていればではなく、今立ち上がるかどうかなのですね。

私の大好きな言葉です。

今を大切にして、未来をより良いものにしていきたいと思います。

9/30 タロットあるある

依頼される方を前にタロット占いをしていると、次のようなことがよくあります。

依頼者はタロットカードについて知識がない場合がほとんどですが、カードの基礎的な意味を説明すると、自分から解釈して答えを出してしまうのです。

職場の人のご紹介で何度か鑑定するようになったAさん(女性、30歳代)という方がおられます。

彼女は幼少の息子さんがおられるのですが、現在は独身です。

そして、最近ずっと離れていた男性と素敵な再会があったのですね。

それで先日その男性との行く末をタロットで占った。

ケルト十字スプレッドという10枚引くやり方です。

すると、他のカードは良いのですが、「近未来」を表す位置に、カップの3が逆位置(カード本来の向きと上下逆さま)で出ました。

これは3人で仲違いする意味なんですね。

2人の相性ならともかく、3人とはどういうことか、別に女性でもいて三角関係の暗示か…

違和感があったので、ちょっと考えながら、Aさんにカードの意味の概要だけお伝えすると、Aさんはカードをしげしげと眺めながら言いました。

「あ、それなら、男性から電話があったりすると、うちの息子がいつも『誰からなの?』と聞いてくるんです。

私が男性と仲良く話すので、心配なんでしょうね」

なるほど、息子さん、その男性にやきもちを焼いているのです… かわいいですね。

男性は海外にも縁があるなど、飛び回るようなお仕事なので、まだ小さい息子さんからすると、母親のAさんがそちらに気を取られると確かに仲違いになりそうです。

それをタロットカードが察知して、Aさんは見事に解釈したのでした。

答えは普段自分でも気付かない、心のどこかにあるということなんでしょうね。

しかし、今はタイミングでないけれども、とても素敵なAさんのこと、来るべき開運期にはしっかりとご自身や息子さんの幸せを掴まれることでしょう。

といわけで、今日は、カードの知識のない方がズバリ解釈してしまうという、タロットあるあるのお話でした。