こんばんは。
私は占いをしますが、見えないものが直接見えたりとか、そういう経験はありません。
それでもちょっと普通では考えにくい不思議な体験というのは、特に西谷先生とお会いしてからはかなりあります。
以前はそうでもなかったのですが、それでも幼いときに経験した、ちょっと不思議な出来事のお話をしたいと思います。
私は、小学校低学年くらいまで、親戚のおじさんに連れられて、休日によく登山に行っていました。
地元から近い六甲山が多く、小学生でも登れる初心者のコースを選んでいただいていたと思います。
ある休日、その時はたまたま天王山という山に向かいました。
六甲山に比べて、あまり人の手が入っていない山ということでした。
私自身、何かいつもと違うような感覚があったようにも思います。
それで進んでいくと、『マムシ注意』という立て看板のようなものが、やたら目につきます。
そんなに至る所にあったわけではないものが、そう感じただけかもしれません。
お昼のお弁当を食べて再出発すると、おじさんは、こちらの方が早いからと『この先マムシ危険、立ち入り禁止』という看板が立っている方に向かおうとします。
私はとても怖くなって、「立ち入り禁止と書いてある」とおじさんに言いました。
けれどおじさんは、「いつも通っているし、皆も普通に通っているから」と意に介しません。
いつもなら、おじさんに百パーセントの信頼を置いていますし、何も思わなかったのかもしれませんが、とにかく怖い気がしていた。
すると、どこからともなく、ゲーゲーと何やらカエルのようなものが鳴く声がする。
おじさんに「何か鳴いている」と尋ねるのですが、おじさんは何も聞こえないと言う。
そうして少し進むと、鳴き声がだんだん大きくなり、ついにおじさんのリュックサックの中から声が聞こえてくる。
それでまた尋ねるのですが、相変わらずおじさんには何も聞こえません。
けれど、私があまりに変なことを言うものだから、しまいにおじさんが、「こっちは行くのやめよう。何か怖くなってきた」と言って引き返し、別の道を進み始めたのです。
すると、鳴き声がみるみる小さくなって行き、別の道を進む頃には全く聞こえなくなった。
とてもホッとしました。
本当に不思議な体験です。
あのまま進めば、きっとマムシにやられていたに違いありません。
あるいは、別の何かの災いか。
何かに守られていたとしか、言いようがありません。
幼い頃の、数少ない不思議体験。
見えない力を知る何かの参考になるかと思い、書かせていただきました。