私の職場には剣道の高段者Aさん(60歳代)がおられます。
Aさんから先日興味深いお話をお聴きしました。
剣道の試合で相対するとき、たいていすぐには打ちに行かずに、相手の出方を窺いながら間合いをはかります。
そして、ここと思うときに打っていくのですが、その一瞬の隙のようなものは目に見えるわけではないと言います。
これは、ちょうど占い師が鑑定をするときに似ています。
はじめ、依頼者の話をじっくり聴く。
そして、ここだというポイントのようなタイミングで手相を観たりタロットを引いたりします。
そのタイミングが、目に見えるわけではないのですが、ちょうどいい頃合いというのがあるように思います。
そのタイミングで占うと、まさに剣道のメンが決まるがごとく、バシッと当たる。
また、Aさんによると、高段者が自分よりかなり格下の者と対戦したときでも、油断して漫然と打ちに行ったりすると逆にやられるときもあるとのこと。
やはりこれも占いでいうと、相手の話を聴かず自分の知識を押し付けるようなやり方では、当たらなかったり相手の心に響かない。
相手の話をしっかり聴いて呼吸を合わせるのが、ちょうど、剣道などの武道に似ているのかもしれません。
逆に武道のほうから見ると、じっくりと相対しながら、無意識のうちに心の見えない部分で相手との間合いをはかっているのかもしれませんね。