いつもお読みいただき、ありがとうございます。
鑑定するときには、本人にとってプラスになるようなアドバイスをするようにと心がけているのですが、手相などから色々見えてくることをお伝えする中で、本人の心に残るものとこちらが印象に残った事がらとが違っていることがあります。
先日職場で手相を拝見したAさん(50歳代、男性)の場合、手のひら全体に基本線以外の小じわがほとんどないことが特に印象に残っていました。
これは、細かいことにはこだわらず、嫌なことを引きずったりせずにサッパリとした性格であることを表します。
Aさんにもこのことはお伝えしました。
ところが、翌日になってAさんと顔を合わせると、Aさんがおっしゃるには、
「いやぁ、見ていただいてありがとうございました。
◯歳のときに開運すると言ってもらって、もう一度いい時が来ると思って、とても嬉しくなりました」
と。
確かにAさんには、その年齢で開運する線が出ていたのですが、それほど強調してお伝えしたかな、とその時私は思ったのです。
だいたい手相やタロットカードを見ている時などは、自分でもその世界に入り込んでいますから、お伝えした言葉の細部までは覚えていない。
もちろんマイナスなアドバイスは避けるように注意しているので、変なことは言っていないのですが、後から本人に聞いて、「そんなこと言ったかな」などと思うこともあります。
けれど、これはこれでいいのだと思っています。
なぜなら、鑑定を受けるご本人が、今まさに必要としているアドバイスが心に残るからです。
Aさんの場合で言えば、大変向上心が強い人ですので、◯歳のときに開運するという言葉が特に響いたのでしょう。
本人が何を必要としているかは、本人の心の奥底(潜在意識)が一番よく知っているのですね。
だから、そこを刺激したアドバイスが一番心に響く。
おそらく、アドバイスしているこちら側も、潜在意識でつながった相手の手相やタロットカードを見て、相手が必要としている言葉を無意識のうちに発しているのでしょう。
そんなことを考えていると、無意識の(見えない)世界の不思議な奥深さを感じます。